ミュンヒハウゼン症候群の定義・概論 - 代理ミュンヒハウゼン症候群を知っていますか?@代理ミュンヒハウゼン症候群研究ブログ

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ミュンヒハウゼン症候群の定義・概論

小児科医をしていますが、この疾患について知ったのはつい最近です。


しかし、教科書を読んで非常に興味を持ちました・・・


※日常診療の上で、実は非常に気になっていることがあります。


 それは・・・


 特に母親に多いのですが、


 「子どもの病気を心配するあまり、些細なことでも医者に
  診てもらわなければ安心できない」


 と個人的に印象を受ける方が多いのです。


 熱が出るたび、鼻水やほんの僅かの咳が出るたびに、


 笑顔で走り回れるほど元気なお子さんを病院につれてくる親がいます。


 誤解しないでほしいのですが、むしろこのような親御さんが


 多いのです。単にそのことがおかしいと言っているのではありません。


 しかし、その中にも明らかに程度を越えた・・・


 こちら側の診察所見、及び外観からの印象とは明らかにかけはなれた


 過剰な訴えをしてくる親御さんがいます・・・


 このミュンヒハウゼン症候群や、代理ミュンヒハウゼン症候群という


 概念を知っておかなければ、医療者側としては、見逃す可能性も


 あるのだと認識させられたんです。




それではこの疾患についてお話します。


この疾患は、ホラ吹きのMunchausen男爵に因んだ症候群です。


その特徴を述べてみます。




◆派手な虚偽の症状や病歴を執拗に訴え、医療機関を転々と受診する


◆そして、そこで繰り返し検査や手術を受ける


◆何らかの利益を伴う詐病とは異なり動機は不明瞭


◆症状を偽装して不要な検査・手術を受けること自体が
 目的化しているようにみえる




米国精神医学会のDSM-W及びWHOのICD-10では


虚偽性障害(Factitious Disorder)として位置づけられています。




※虚偽性障害の定義

 1.身体的または心理的徴候または症状の意図的産出、または捏造。
 2.その行動の動機は、病者の役割を演じることにある。
 3.行動の外的動機(詐病のような経済的利得、法的責任の回避、
   または身体的健康の向上)が欠如している。



小児科領域では典型例は稀だそうです。


僕もこの診断名がついている方にお目にかかったことはありませんし、


当然自分で診断をつけた例もありません。


まあ、普通の感覚としては、


子どもがわざとこのような状況を作り出すなんて考えられません。


しかし、これが小学校高学年から中学生のような、


ある程度年齢のいった、そして知能の発達してきた段階であれば、


この疾患は注意しなければならないものの一つだな、と思いました。




しかし・・・


小児科領域での本当に注意しなければならないのは、


Munchausen syndrome by proxy


つまり、


代理ミュンヒハウゼン症候群


であると僕は感じました・・・

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